« 仙台・東京 | トップページ | 土曜稽古 »

書籍:永遠の0(ゼロ)

出張の移動時間に読みました
最後泣けそうだったので、自宅で寝る前に読み切りました

主人公司法試験に落ちて人生の目標を失いかけていた青年と、結婚を意識しているが仕事も大切にしているフリーライターの姉が、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べる物語です

物語は戦争で祖父のことを知っている戦争経験者の一人語りが基本。たんたんと述べているが、戦争の悲惨さが端的に表れており、非常に重みが感じられた

当時、祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り、それが祖父だった。 「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか、が、読み進んで行くと真相が分かっていきます

物語の中で、特攻はテロと同じだというジャーナリストと、戦争経験者の言い争いがありました
その場で、志願しろといわれて、喜んで志願する、と言わなければ、どうなったか分からない
愛国心ではまったくなく、目前にある家族のため大切な人のため、特攻する
遺書は謁見が入るために、国の賛美しか書けない。その行間に家族へのメッセージを懸命に込めた
敵機撃墜など戦果の報告は通常、監視している飛行機が行うものであったが
特攻では特攻者自体がモールス信号で自分が特攻したことを知らせなければならなかった
人間を単なる消耗品としかみていなかった。飛行機があるかぎり日本国のプライドで特攻させていた・・・

いま日本は不況ですが、ここまで発展してきたのも、過去の人たちがいるからこそ
どんなに不況でも、戦争の頃よりは、ホントに幸せな時代だと思います
仕事に不満もっていても、辛くても、まだまだ本当のつらさではないのでは?と改めて感じました
なんといっても人間は、おかれた境遇に順応していく、いかざるを得ない、んですね
どうしても相対的に物事をとらえてしまう(じゃないと、大変だから)

驚いたのは、零戦、特攻、などの話を子どもにしたら、まったく単語すら知らない、とのこと
聞いたのは、小学校3年生と6年生。6年生も知らないなんて・・・・
平気で「習ってないから知らない」だそうです

私の実家は山口県で、親戚が広島にもいたので、小さい頃は夏にはかならずといっていいほど原爆の話を聞いていました。それもあるのかな・・・というかテレビも今よりもよくやっていたような気がします
戦争を知らない世代といわれる私や私の親よりも、さらに知らない世界になっているんだなぁと
それもそのはず、小学校の先生は、私よりも若い人だって居る

愛国心に偏ったり、自虐的に日本をさげずんだり、せず
本当の歴史を静かに淡々と教えてもらい、次の世代が消化していってもらえたらと、切に願います

小説に衝撃、子どもの戦争のしらなさに、2度の衝撃を受けた、本作品でした

|

« 仙台・東京 | トップページ | 土曜稽古 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37255/45597558

この記事へのトラックバック一覧です: 書籍:永遠の0(ゼロ):

« 仙台・東京 | トップページ | 土曜稽古 »